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姉御と姫君 [オリジナル]

エミリ 「あ~ッ、Akiranだ!おかえりなさ~い!」

Akiran 「ただいま・・・」

エミリ 「あれ?姉御は?」

Akiran 「アデは・・・いない・・・」

エミリ 「え?どういうこと」

リサ 「あらあら、アデは一緒じゃなかったの?」

Akiran 「途中までは・・・でも・・・ここからは一人で行くと・・・」

グレイス 「それで、一人で帰ってきたってわけ?」

Akiran 「・・・」

エミリ 「姉御は・・・何処へ?」

Akiran 「カタイ・・・」

グレイス 「何ですって!」

リサ 「観光ってわけじゃぁなさそうね・・・」

エミリ 「Akiran、ひどいじゃない・・・姉御を一人で行かせるなんて・・・」

Akiran 「どうしても一人で行かせてくれって・・・危険なマネは絶対にしないって・・・」

グレイス 「大丈夫だよ・・・姉御なら以前も一人でフラッと出掛けて、ケロッとして帰ってきたじゃない」
姉御の決意  姉御、帰還!

リサ 「そうよ、エミリア、心配することないわ」

エミリ 「・・・ごめんなさい、あ、あたし・・・」

Akiran 「いいんだ、エミリの云うとおりなんだし・・・」

リサ 「それで、二人で一緒の時は、何処へ行っていたのかしら?」

Akiran 「最初に、オルペシアに渡り、ブリスティアへ行きました」

グレイス 「ブリスティアへ!」

Akiran 「うん・・・グレイスの故郷を見てみたいと・・・」

グレイス 「姉御・・・」

リサ 「それから?」

Akiran 「こちらに戻り、その足でカトヴィック雪原へ」

グレイス 「二人っきりで?」

Akiran 「うん・・・“灼熱の高原”から“フェルッチオウォール”に向かったんだが・・・」

グレイス 「よく無事だったわねぇ」

Akiran 「ああ、思いっ切り走り抜けたさ、特に、“フェルッチオウォール”を走った時は生きた心地がしなかったけどね」

Akiran 「これ、“純白の大地”で、僕が撮ったんだ」

グレイス 「隣の女性は雪原レスキューナイツね」

Akiran 「彼女は、僕たちに、暖炉のある暖かい部屋を提供してくれた・・・どうやら、この家にいるテイアさんの知り合いだったらしい」

グレイス 「ふんふん、それで?」

Akiran 「数日滞在したあと、“凍てつく平原”を抜けて、“氷魔の雪原”に向かい、その最奥で“氷魔の塔”を見つけた・・・」

エミリ 「送られてきた手紙に入っていたのが、そのときの写真だったのね・・・」

グレイス 「ところで、数日滞在しているときは、何してたのかしら?」

Akiran 「え!?そ、それは、観光とか、ちょっとした狩りとか・・・」

リサ 「あらあら、二世誕生は?」

Akiran 「あッ!リサさんまで!からかわないでくださいよ」

エミリ 「なぁんだ、そのための旅行じゃなかったんだ、つまんないの」

Akiran 「あのねぇ・・・」

グレイス 「でも、なんで氷魔塔なんて危険なところへ?」

Akiran 「アデは、開拓の終点を見極めたいと言ってたよ・・・それに・・・」

エミリ 「それに?」

Akiran 「エミリアのお父さんの消息が掴めないかと・・・」

エミリ 「あ・・・」

Akiran 「残念ながら、特別な情報はなかったけど・・・」

エミリ 「姉御・・・(ありがとぉ・・・)」

グレイス 「それから?」

Akiran 「僕たちはオーシュへ戻った」

グレイス 「なんで、オーシュなの?」

Akiran 「共和派のシモンという男に会いに行くために・・・」

エミリ 「共和派?何、それ?」

リサ 「この大陸の利権を本国と争うギルドのことよ・・・」

Akiran 「以前、リサさんの留守を預かって、二人でセイウチの店番をしていたとき話題になったので、ちょっとした表敬訪問だと思ってた・・・でも、違ってたんだ・・・」
店番

グレイス 「どういうこと?」

Akiran 「アデは議論を吹っ掛けに行ったんだ・・・まるで、相手を試すかのように・・・」  

シモン 「君の家門は共和派?それとも王党派なのか?」

アデ 「そのどっちでもないよ」

シモン 「それじゃ、何の用かな?」

アデ 「共和派首長に、確かめたいことがあってね」

シモン 「ほぉ?で、何を確かめたいのかな」

アデ 「王党派と利権を争う真意は?」

シモン 「利権争いだと!?違う、違うぞ!私たちの祖国はグラナド・エスパダだ!祖国を自儘に蹂躙しようとしているベスパニョーラのやり方に我慢がならないだけだ!」

アデ 「そうなのか・・・でも、あんたはベスパニョーラ出身だと聞いたが・・・」

シモン 「故郷がどこかなど、今の私には関係のないことだ・・・それを言ったら、君だって、何処からかの移民だろ?」

アデ 「・・・まぁね」

シモン 「3年戦争の間、このグラナド・エスパダを荒れるがままに放置しておきながら、今になって再び新大陸拓殖会社を設置したあげく、この大陸を搾取し尽くそうとするベスパニョーラのやり方は、この大陸に暮らす私たちを植民奴隷とすることと同義だと思うが?」

アデ 「よくわかったよ・・・とりあえず、あんたの言うことはもっともだ」

シモン 「理解してくれて感謝する、どうだ、私たちに協力してくれないか?」

アデ 「あたしは海賊だよ、王党派だろうが共和派だろうが、所詮、あたしたちの獲物でしかないんだよ」

シモン 「何だって!?」

アデ 「アハハ、冗談さ!縁があったらまた来る」

シモン 「ああ、その時は歓迎しよう」

Akiran 「その後、すぐにリボルドウェに飛んで、今度は王党派の迎賓館で・・・」

お嬢 「あのガブリエラに会ったの?」

Akiran 「ああ、よく知ってるね」

エミリ 「お嬢、そのガブリエラさんって?」

お嬢 「ベスパニョーラが派遣した王室の姫君で、着任早々、リンドン卿を呼びつけて殴打したのは有名な話・・・」

エミリ 「えッ!姫君って、女性なの?」

お嬢 「うん、とっても気が強い人みたいよ」

ガブリエラ 「あなたは?」

アデ 「名もない開拓者・・・」

ガブリエラ 「あら、その名無しの開拓者が、何の御用かしら?」

アデ 「王党派姫君のご機嫌伺いに・・・」

ガブリエラ 「まぁ、それはご苦労さま・・・で、御用はそれだけ?」

アデ 「本国のレコンキスタ、即ち、新大陸再征服政策について、真意を知りたい」

ガブリエラ 「あなたに何か関係があって?まあいいわ、お話しして差し上げます」

ガブリエラ 「本国は、有力な戦争貴族たちをこの新大陸開拓の尖兵として送り込んだのは、ご存知かしら?」

アデ 「ああ、知っている」

ガブリエラ 「平和な日常に甘んじることの出来なかった戦争貴族たちは、エスペランサ女王の発したレコンキスタ勅令によって、再び力を発揮する機会が保障され、勇んでこの大陸に渡った・・・」

アデ 「おかげで本国は、厄介払いができ、さらに、新大陸で搾取した膨大な資源で潤ったというわけか・・・」

ガブリエラ 「何をおっしゃって!?本国はこの新大陸を大切なパートナーとして・・・まぁ、拓殖会社の開拓支援本部長に、無様な振る舞いがあったことは認めますけど・・・」

エミリ 「開拓支援本部長って、もしかして・・・」

お嬢 「そう、リンドン卿のことよ」

アデ 「リンドン卿は、開拓者たちを、所詮本国から派遣された植民労働者と見ていたのではないのか?だから、開拓者の間から怨嗟の声が満ち始めた・・・」

ガブリエラ 「あなた、ただのネズミじゃなさそうね・・・その通りよ、だからわたくしが本国より派遣されて参りましたの、この大陸と本国との融和を進めるために・・・」

アデ 「本国はリンドン卿を切った、と言うわけか(・・・まるで、トカゲの尻尾切りのように・・・)」

ガブリエラ 「あなたの名前を教えてくださらない、名無しの開拓者じゃ、お話ししづらいわ」

アデ 「Adelina_Esperanza.Virgin」

ガブリエラ 「Esperanza!エスペランサですって!?」

アデ 「ん?」

ガブリエラ 「いえ・・・女王様と、同姓でいらっしゃるのね・・・(まさか、この女、王室に関係が・・・)」

アデ 「どこにでもある名だ・・・」

ガブリエラ 「そうね・・・(女王の一族以外にその姓を名乗る王族や戦争貴族はいなかったはず・・・だとすれば、この女の言うとおり、ただの偶然なのか?)」

アデ 「邪魔したな、あんたも顔に似合わず、相当なキツネらしい・・・」

ガブリエラ 「ネズミよりマシですわ・・・」 

Akiran 「このあと急に、一人でカタイに行くと言いだして・・・」

グレイス 「ふぅん、何か気になることでもあったのかしらねぇ・・・」

Akiran 「僕も一緒に行くと行ったんだけど・・・Aruseが困ってるだろうから帰れ・・・と」

リサ 「そうねぇ・・・AruseにはスカウトがAkiran一人しかいないから・・・」

お嬢 「それで、アンドレ先生もうちを頼ってきたし・・・」

Akiran 「あ、先生、こっちに来たのか・・・申し訳ない」

お嬢 「いいのよ、あれはあれで、結構楽しかったから・・・」

グレイス 「ロルクと一緒だったしね」

お嬢 「まあねッ!」

一同 「アハハ!」

リサ 「何はともあれ、Akiran、ご苦労さまでした・・・そして、アデのこと、ありがとね」

Akiran 「申し訳ありませんでした・・・僕は・・・」

グレイス 「いいのいいの、気にしない気にしない!元トレジャーハンターのアデリーナ姉御を好きになっちゃったんだから、こんなことでへこんじゃダメよ」

Akiran 「ありがとう・・・」

何てことでしょう!せっかくAkiranと幸せな旅をしてるとばかり思っていたのに、姉御ったら・・・グレイス姉さんやあたしのことを気に掛けてくれていたなんて・・・。それにしても、共和派とか王党派とか、この新大陸にも莫大な利権を巡る政争の嵐が吹きあれそうな気配です・・・。暴風雨にならなきゃいいけど・・・ちょっち、不安な今日この頃です・・・。
姉御ぉ、早く帰って来て!!

 昨晩、GE内で励ましのお言葉を頂戴しました。ゆっくりお話しできればよかったのですが、たまたまSSの撮影中だったので、「邪魔にならないうちに立ち去ります」とおっしゃってくださった方です。お心遣いありがとうございました!また、どこかでお逢いしたらお声を掛けてくださいね。


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